ドライスーツは、その名のとおり、水中で体が濡れない「ドライ」な状態を保てるスーツです。ブーツが一体型になっていて、スーツから出ているのは頭と手だけ。だから、スーツの下は水着ではなく、服を着ます。体が濡れないから疲労感も少なく、使用後もスーツを着たままシャワーを浴びて塩を流してしまえば、あとは干すだけ。お手入れも意外と楽にできちゃいます。
でも見た目はごっつい感じだし、なんだか難しそう… そう思われている方は多いのではないでしょうか?でも、ドライスーツは日本の海にはとっても強い味方なんですよ。ドライスーツ一着で使えるシーズンはウエットスーツより長いので費用対効果もバツグンです。
完全防水って本当なの?
本当です。リストシール(手首)とネックシール(首)でしっかり防水するほか、背中についたファスナーは宇宙開発でも使用されている特殊なファスナーを使用しています。これで水が浸入してこないのです。
ですが、レンタルで借りたドライスーツの場合は、手首のサイズや首のサイズが合っていないために水が入ってしまうケースが多くあります。サイズが合わない場合、さらにきつくするためのベルトをつけさせられることも。苦しくてきつい思いをしたのに、水が浸入してきてしまったら、「もうドライスーツなんて嫌!」って思っちゃいますよね。とても残念です。
完全防水を実現するためには、サイズがピッタリあっていること。これが条件になります。
どういう風にあたたかいの?
体が濡れないから暖かいだけ…ではないのです。スーツ内に空気を入れることで、その空気が自分の体温で温められます。だから、ダイビング中は温められた空気にふんわり包まれているような感覚でいられてあたたかいのです。
通常、ダイビングではBCを使って浮力調整しますが、ドライスーツの場合はスーツで空気量を調整することができます。
使い方はどんな感じなの?
空気の出し入れを調整して潜るのがドライスーツです。その調整を行うのが、2つバルブです。胸には「給気バルブ」、腕には「排気バルブ」がついていて、それぞれ空気を供給したり、排出をします。このバルブによりスーツ内の空気量を調整して、浮力をコントロールします。
使い方はポイントを押さえれば大丈夫。ふんわりあたたかい空気の「まく」に包まれて潜るのは、なかなか快適ですよ。ジェノバ工房では、スーツ試着の際にお教えしています。
オーダーメイドで作ると何がいいの?
オーダーメイドではピッタリできるのは当たり前ですが、お客様の経験や、主に使用する海の水温などをお伺いしながら最適な仕上がりになるように調整することができます。また、肝心のブーツは一度取り付けると交換費用が高いため、じっくり試し履きをして決めていきます。
そして長く使えること。オーダーメイドなら、修理によるメンテナンスも可能です。ネックシールやリストシールを再調整したり、水没か所の点検をしたり。。。長くご使用いただくためのサポートが受けられるのもオーダーメイドならではのメリットです。