ジェノバ工房のこだわり

ジェノバ工房が心がけていること

はじめにお客様のお話をよくお伺いすること。使用目的や場所、ご予算もそれぞれ違います。一方的に店の意見を押し付けるのではなく、何がベストな選択肢になるかアドバイスできるよう心がけています。お客様とスタッフで一緒に考えながらお気に入りの一着を作れることを目指しています。

また、納品して終わりではありません。実際にご使用いただいたあと、もし不都合があれば直接お話を伺って必要に応じて対応しています。より長く、快適にご使用いただきたいから、お客様の声を大切にしてスーツづくりにも活かしています。

できあがったスーツは、長年培ってきた匠の技ならではの絶妙なラインと勘により、他にはないお客様だけの最高の一着をお届けしています。

ジェノバ工房のはじまり

「スーツはきついのが当たり前...?」

この言葉がきっかけでフルオーダーメイド専門店になることを決断しました

設立当初からオーダーメイドのスーツを作ってきました。ただ、その頃は、お客様と直接のやりとりはなく、ショップをはさんでの製作でした。そんなある日、1人のお客様がわざわざ工房まで訪ねてきてくださいました。かなり熱心な方で、スーツにもこだわりを持っていらっしゃったのですが、その時おっしゃった一言に私は耳を疑いました。

「ウエットスーツはきついのが当たり前ですよね。でないと水が入ってきて冷たいし…」

スーツがきついのが当たり前というのは大きな誤解であるのに、それがまかり通っていました。でもショップへの卸をしている限り、このような誤解はなくなることはないと強く思いました。

そこで、卸を辞めてお客様1人ひとりと直接対話しながらスーツ作りを行う、フルオーダーメイドの専門店になることを決めました。

きついスーツは当たり前なのか?

きついスーツは着るだけでも大変なうえに、着用中は締めつけ感に苦しみ、ひどいと貧血を起こすこともあります。反対に、ゆるすぎると水の出入りが激しく、体温が下がり、疲労しやすくなり、いつもより早めに切り上げなくてはならなくなったりします。では、快適なスーツとはどんなものでしょうか?

快適なスーツってどんなもの?

作業中の様子
型紙製作の様子

それは、自分の体型に合っているスーツです。

ウエットスーツは水中で使用するものです。着用感がゆるすぎてもきつすぎても良くないことは上述のとおりです。

「洋服のように既製品でも自分の体型に合っていればいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。しかし、洋服とは違ってウエットスーツは水中で使用しますから、肌にぴったりのサイズでないと快適さは得られません。

そこでぜひ「オーダーメイド」をおすすめしたいところですが『オーダーメイド = 必ず間違いなく体型に合うスーツになる』と思われるのは安易な結論です。採寸時に「オーダーメイド」として何十カ所も測ったのだからジャストサイズのスーツができあがるに違いない、と期待していても、そうでないことが実際にはあるのです。

匠の目と技術

なぜそういうことが起こるのでしょうか?

考えられる原因としては、「採寸する人」と「製作する人」が異なるケースです。現在、自社工場製造とうたっているショップは多くありますが、採寸する人と製作する人が同じところはほとんどありません。

スーツを作る際には、必ず型紙をおこします。型紙はいわゆるスーツの設計図です。実は、採寸結果だけで機械的に作っていっても快適なスーツにはなりません。人の体型はひとつとしておなじものはありません。製作する人がユーザ様を実際に拝見し、採寸することで、微調整が可能になり、臨機応変な対応をすることができるようになります。

ジェノバ工房のこだわりと使命

ジェノバ工房は、スーツの製作者たちが直接対話しながら採寸を行うため、体型に合った微妙な違いを型紙で表現することができます。これまで4万人を超すお客様との対話から生まれた独自の型紙製作技術は、日々改善を加えながら進化しつづけています。そうすることで、これまでもこれからもお客様それぞれのご希望にかなった最高の着心地が体感できるスーツをご提供していきます。

創業から40年以上、いつも自分のスーツを作る気持ちでお客様のスーツを作ってきました。お客様一人ひとりのお悩みを解消したり、希望をかなえたりできるスーツ作りが私たちの使命です。

こだわり
まるで抜け殻のようなスーツ

お客様との直接のやりとりで培われた膨大な知識と洗練された技術で、あなただけの最高のスーツができあがります