失敗しないオーダースーツの選び方

失敗しないオーダースーツの選び方教室(中上級編)

フルオーダーって店によってどんな違いがあるの?

お店によってスーツの作り方は全然違います。型紙の取り方が違うので、できあがったスーツを見比べてみるとその違いが歴然だったりします。また、採寸だけして製作を工場などに発注している場合は、思ったような仕上がりになっていないこともあるようです。それはなぜでしょうか?

ウエットスーツの場合は、洋服と違って体にフィットさせて着るものです。採寸結果だけをみてスーツを作っても、「いまいちフィットしない」、「どこか合わない」といったことが起こりがちです。一人ひとりの体型は体のパーツ毎にみてみると実にさまざまで、ふくらはぎの形ひとつ取ってみても筋肉質な人や細い人などいろいろあります。微妙な体の曲線の調整などをしないと、なかなかピッタリな仕上がりにはならないのです。

採寸からスーツ職人に対応してもらえる店では、情報が確実に伝わるだけでなく、ユーザを直接見ていますから、決められた採寸結果だけでなく、足りないところを臨機応変に補うことができます。どのような工程で受注から製作まで行われるか、というのはできあがりの精度を左右する大切な要素だったりします。

使用目的に合わせたスーツ

用途によってさまざまなパターンがあります。組み合わせ方も人それぞれです。例えば、普段はワンピースでちょっと寒い時期にはインナーをプラスして楽しむ、とか、オールシーズン楽しみたいから寒い時期用にドライスーツも、なんて方もいらっしゃいます。洋服を季節に合わせて替えるように、スーツも水温によって替えるものです。活動範囲が広がってきたら、いろいろな選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

最適な着心地ってどんなもの?

感覚に依存するところが大きいので残念ながら他人には決めることができません。実際に使用しているときのストレス具合はどうでしょうか?満足できるレベルでしょうか?人から何か言われて気になってしまう方も少なからずいますが、自分がどう感じるのか。これが一番大切です。もし不安な場合は、製作を依頼したお店に相談してみましょう。

採寸はオーダーするたびにしたほうがいいの?

はい。体重が変わっていなくても、体型が変わっていないと思っても、知らず知らずのうちに筋肉の付き方など変化しているものです。前回製作してから期間があいている場合は、採寸をしなおすことをおすすめします。

スーツの耐久性はどのくらい?

使用頻度、お手入れの仕方によってさまざまです。

スーツはネオプレーンというゴムでできているので、使えば使うほどに体に馴染んで良い状態が保たれますが、たまにしか使わないとなると見た目はキレイなのに硬くてまるでスーツが縮んでしまったかのように感じられます。とはいえ、ネオプレーンにも耐久性の限界がありますので、使用頻度が高ければ消耗が早くなりますし、何もしなくても硬化が進んで伸びの悪いものになってきます。また、お湯につけたり、直射日光にあてたりしても劣化が早まります。ほどよく使って、正しいお手入れ方法を行っていれば長持ちさせることができます。

中・上級者でもたまにある思い込み

ウエットスーツ編
Genova
「きつい=水が入らない」は良いスーツ?

違います。フルオーダーのスーツは着脱が楽なだけでなく、水中では水の出入りが少なく快適です。着用中は適度な圧迫感はあります。

Genova
手首・足首ファスナーは水が入りやすい?

そんなことはありません。裏あてがつくので、水の侵入はほとんどなく、ファスナー無しの場合と保温性は変わりません。ファスナー無しで慣れている方は例外ですが、着脱を断然楽にしてくれるアイテムなので、着るだけで疲れてしまう方にはぜひおすすめのアイテムです。

 ドライスーツ編
Genova
ドライのブーツは靴のサイズで決めている?

間違いです。普段履いている靴のサイズで決めてしまうとブカブカだったり、きつすぎたりすることがあります。足の実寸をもとにサイズ選びをしましょう。できるなら、ブーツの試し履きをおすすめします。ブーツが大きすぎるとエアーがたまって足から浮いてしまったり、フィンキックがうまくできなかったり、フィンが脱げたことに気づかなかったり、と危険です。また、小さすぎると足の痛みでせっかくの楽しい時間を台無しにしてしまいます。

Genova
首と手首にはバンドをつけたほうがいい?

ウエットスーツに比べると、ドライスーツは完全防水をするためにややきつめになります。しかしながら、体にフィットさせて作るオーダーメイドのドライスーツの場合は、ネックバンドやリストバンドなどを追加してつける必要はありません。余計に苦しくなるだけです。

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